2025リザルト公開しました。

集計についてのお詫び

第2回 OACサウンドコンテストは終了いたしました。

ジャンライン&パートナーズ デモカー

佐藤商事 デモカー

関東カーオーディオ振興会ではイベントの開催趣旨に賛同のうえ、
協賛・出展いたただける企業・団体様を募集いたします。
詳しくお電話にてご連絡ください。

関東カーオーディオ振興会
080-5063-0175 担当:小野

お知らせ

サウンドコンテスト概要

第2回 OACサウンドコンテスト概要

実施日時2025年9月14日(日)
実施場所埼玉スタジアム2002(東駐車場)
〒336-0967 埼玉県さいたま市緑区美園2丁目1−172
コンテスト詳細当コンテストは主催ショップにより運営するもので評論家の先生方により音質を競うカーサウンドコンテストです。ただ順位を競うだけでなく審査後には審査員の先生から音質に関するコメントやアドバイスを受けられますので今後の音作りやシステムアップに活かして頂ける貴重な機会になると思います。また、参加者がお互いの車両を聞きあい、意見交換などを行うなどユーザー同士が交流するサウンドミーティングを目的として開催するものでもありますので、同じ趣味を持つ方々との交流を楽しんでいただければと思います。
OACサウンドコンテスト由来昨今の自動車業界において各自動車メーカーは、BEVだけでなく、ハイブリッドや燃料電池車、他の技術も開発し、多様な戦略で市場の変化に対応して行こうとしている中、それらの自動車を整備するメカニックもより高度な知識や技術が求められると考え、次世代のメカニックになる学生の皆様により抵抗なく自動車の電気と触れ合って頂きたいと言う越生自動車大学校の想いとカーオディオと言う素晴らしい趣味では有るがまだまだニッチな趣味をより多くの方に体感して頂きファンになって頂きたいと言うカーオディオショップの想いよりコラボイベントとして実現しております。
好きな音楽をより素晴らしい音色でと日頃情熱を込めて車両製作しているオーナー様にとっては学生様はじめカーオディオを初めて体感した新鮮な感想を頂ける、学生様にとっては音楽を通して抵抗なく自動車の電装整備に興味を持って頂けるまさにWin-Winなイベントであって欲しいと願っております。

コースのご案内

サウンドコンテスト(メインコース)

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数合計 150台程度
エントリー代金15,000円(早期エントリー:10,000円)
審査員Aコース 峯岸先生
Bコース 土方先生
Cコース 高宮先生
Dコース 岩井先生
課題曲アーティスト:Addison Rae
審査曲:Headphones Onアーティスト:アンサンブル of トウキョウ
アルバム: アンサンブル of トウキョウ ライヴ 2023 秋 (Live)
審査トラック:Track 8 ファゴット協奏曲 ヘ長調
審査員岩井先生、高宮先生、土方先生、峯岸先生
概要各クラス分けは「金額別」で、4クラスとし、クラスは、エントリー締切後、平均台数(金額別で1クラス35台前後)になるように決めさせていただきます。再生メディア音源に制限はありません。
1エントリーにつきお弁当が1つ付きます。同伴者などがいらっしゃる場合はエントリーの際、追加弁当をご選択ください。

OACサウンドミーティング(オフ会)

実施日時2025年9月14日(日)
・開催時間:9:00~15:30
・入場・受付開始:8:30~
・退場完了:16:00まで
・サウンドアドバイス:9:00~12:00 1台当り5分~10分程度(11:30まで受付先着順)
※台数が多い場合はアドバイスをうけられない場合もございます。
エントリー台数50台程度
エントリー代金1,000円(参加は当日会場にてお支払い下さい)
概要カーオディオという同じ趣味を持つユーザー同士の交流をメインとしたコースです、日々創り上げたカスタムやチューニングをアピールしたり、普段なかなか「聴かせて」と声の掛け辛いカーオディオ業界ですがこの場では自由に声掛けして頂き、システムアップや音づくりの参考にして頂いたり、仲間を増やして今後よりカーオディオを楽しんで頂くきっかけとなればと思います。
また、主催ショップや参加業者のインストラーやチューナーのアドバイスも受けられるかも!
※オープンミーティングについてはお弁当は付属しません。
※オープンミーティングについては途中入退場が可能となります。
デモカー試聴
スタンプラリー実施
ブース出展されているメーカー、代理店、ショップ様のデモカー試聴により10%オフクーポンをお渡しします。
このクーポンは後日主催4店舗+クーポン使用登録店のみで使用可能となります。
クーポン対象はブース出展されたメーカー、代理店の取扱い商品のみとなります。
対象メーカー、ブランド、使用可能店は後日OAC公式HPにて発表します。
参加のメリットサウンドショップ代表がアドバイスシートを使用してのアドバイスを行います。
より的確な分析の為、コンテスト課題曲の準備をお勧めします。
※アドバイスについては先着順となり台数上限に達しましたら終了いたします。
アドバイスショップ代表予定AV関西 岩元氏
イングラフ 木村氏
※アドバイスを行うショップ代表は変更になる場合がございます。

オプションコースのご案内

フロント2WAYコース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数26台
エントリー代金6,000円
審査員峯岸先生
課題曲アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us
審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
概要ツィーター左右、ミッド左右の合計4つのスピーカーでシステム構築されている車両。
Fr3Way以上のシステムであっても使用しないスピーカーをミュートさせてのエントリーは可能。
サブウーハーの有無、数は問わないが複数使用する場合は同一ブランド、同一サイズとする。

フロント3WAYコース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数26台
エントリー代金6,000円
審査員岩井先生
課題曲アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us
審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
概要ツィーター左右、スコーカー左右、ミッド左右の合計6つのスピーカーでシステム構築されている車両。
Fr4Way以上のシステムであっても使用しないスピーカーをミュートさせてのエントリーは可能。
サブウーハーの有無、数は問わないが複数使用する場合は同一ブランド、同一サイズとする。

+αコース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数26台
エントリー代金6,000円
審査員高宮先生
課題曲アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us
審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
概要Fr4Way以上、センタースピーカー、リアスピーカーを使用など上記Fr2Wayコース、Fr3Wayコースに合致しないシステムの車両。
サブウーハーの有無、数は問わない。

内蔵アンプコース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数26台
エントリー代金6,000円
審査員土方先生
課題曲アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us
審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
概要ナビ・デッキ内蔵アンプ、DSP内蔵アンプを使用してフロント左右のスピーカー全てを駆動している車両。
その他のスピーカーを駆動するアンプは問わない。

チャレンジコース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数52台
エントリー代金4,000円
課題曲アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us
審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
審査員岩元氏 ・ 木村氏
概要有名ショップ代表によるアドバイスクラス。
オーディオカー製作側の視点から評価、アドバイスを行うクラスとなります。

人気投票コース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数上限なし
エントリー代金4,000円
課題曲アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us
審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
審査員参加エントラント
概要ユーザー同士の交流を目的としたクラス。
ユーザーによる試聴を行い自車以外の3台を投票していただきます。

インストールコース

実施日時2025年9月14日(日)
エントリー台数30台
エントリー代金1,000円
審査員主催ショップインストーラー
概要カーオーディオ審査を行うコンテストは数多くありますが加工によるオーディオ取付、インストールを審査すうコンテストはありません。
OACでは音にも重要な加工による取付にも焦点を当てオーディオに伴う内装のコーディネート、技術を評価するクラスを設けました。
評価は構造、精度、デザイン、アピールなどを総合的に評価し点数を付ける新たな試みとなります。
この審査をきっかけとして車として魅力的な内装造りのきっかけとなれば幸いです。

 

課題曲

サウンドコンテスト(メインコース)課題曲

アーティスト:Addison Rae
審査曲:Headphones On
https://www.qobuz.com/jp-ja/album/headphones-on-addison-rae/i3jzttzxs8atc
解説 【岩井先生】
TikTokerからセレブなポップスターへと躍進したアディソン・レイ。“ヘッドホンをつけて”現実の外的なノイズをシャットアウトして自分の世界へと逃避する。ストレス過多な時代の弱者の思いを代弁するかのような楽曲だ。この自分の中にある世界を表すかのような、包み込まれるイマーシブな音作りが特徴であり、サブ帯域まで伸びるベースの深い響きと、基本的にセンターへ定位せず、ダブリングして左右に各々定位するボーカルが独特な音世界を構築している。リズムトラックの豊かなベースをいかに階調良く表現するか。ボーカルだけでなく、上物として細やかなフレーズを奏でるシンセの音色をつぶすことなく、程よく距離を持って分離できるかがカギだ。0:50付近からセンターにボーカルが定位するパートとなるので、ダブリングとの描き分け、リヴァーブによる残響感の再現性もチェックポイントとなる。

【高宮先生】
元々、TikTokインフルエンサーのアディソン・レイがこの6月にリリースしたファースト・アルバムの先行シングルとして発表された楽曲ですね。ミキシング・エンジニアにビルボード・ヒット請負人とも言えるSerban Gheneaを起用したことでも、ご本人とレコード会社の本気ぶりが伺えます。Serban Gheneaといえば、ジ・ウィークエンド、テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズ、BTSなどなど、非常に多くの世界的大ヒット曲を多く手掛けるミキシング・エンジニアだけあって、本作品も4分の中に非常に多くの音響的なギミックが仕掛けられています。イントロから出てくるコーラスの定位感の処理からオルガンやパッドなどの持続音の絶妙な住み分けなど、超1級の「プロの仕事」を楽しめる作品です。リズムアレンジは90年代のグラウンド・ビートをリバイバルしているところもこの手の音楽を長く聴いて来た身としてはニヤリとさせてくれるところですね。たっぷりとしたスーパーローを過不足なく鳴らしつつも、中域に多く配置された各楽器、そしてもちろんメインのヴォーカルを、分離よく聴きたい楽曲だと感じました。

【土方先生】
イントロのシンセサイザーはセンター付近に定位し、それに続く透明感のあるボーカルの質感、さらにバックミュージックに対して前後の定位感(飛び出し)を表現したい。バックコーラスの横幅によって左右のサウンドステージが確認できるが、歪みのないよう並行に表現することが求められる。曲全体を通しては重量感のあるベースが楽曲を支配しており、低音域の伸びと明瞭度、他の楽器とのダイナミクスの描き分けも聴きどころだ。

【峯岸先生】
「Headphones On」は、Addison Raeによるダンス・ポップナンバー。洗練されたサウンドデザインとキャッチーなメロディが融合した楽曲で、Elvira AnderfjärdとLuka Kloserのプロダクションが、軽快かつ没入感のあるサウンドを作り上げている。Serban Gheneaのミックス、Randy Merrillのマスタリングにより、ポップスとしての完成度は非常に高い。オーバーオールでは、音の立ち上がりと輪郭の明瞭さが印象を左右する。帯域バランスは中域が中心で、ボーカルがしっかり前に定位する一方、ローエンドはキックとベースが引き締まっていて、全体のまとまりを支えている。高域は控えめながら滑らかで、耳に優しい印象。音像の明瞭度では、Addisonのボーカルがセンターに安定して定位し、バックの空間処理との分離がきれいに成されている。空間表現では左右に広がるシンセやエフェクト成分が印象的で、広がり感のあるサウンドステージが特徴。過渡応答性も良好で、細かいリズムやパーカッションの反応の良さが楽曲のドライブ感を高めている。モダンなポップ再生のリファレンスとして活用できる1曲。

アーティスト:アンサンブル of トウキョウ
アルバム: アンサンブル of トウキョウ ライヴ 2023 秋 (Live)

審査トラック:Track 8 ファゴット協奏曲 ヘ長調
https://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602465965186/
解説 【岩井先生】
2023年、紀尾井ホールでのライブ演奏を収録したもの。ファゴット協奏曲は1811年、ミュンヘン宮廷音楽団のファゴット奏者、ゲオルグ・フリードリヒ・ブラントのためにウェーバーが作曲したものだという。本楽曲のアンサンブルofトウキョウの演奏では、サイトウキネンオーケストラなどの客演で知られる、ダーク・イェンセンがファゴットを奏でている。紀尾井ホールならではのウォームな響きと相まった、管弦楽器の潤い良くふくよかなハーモニーをいかに分離良く描けるか。弦楽器の低音パートや金管パートは右ch側に定位。ティンパニは中央やや奥に位置するが、楽曲の主役たるファゴットはその手前へ浮かぶ。ファゴットの演奏が始まる1:27前後、ティンパニが一定のリズムを刻むが、その直後の1:42前後からはその役割が弦楽器の低音パートに移行する。この細やかなニュアンスの描き分けも聴き処だ。またファゴットの吹き始めの息遣い、ホールの残響感をS/N良く表現できるかも大事なチェックポイントである。管弦楽器のハーモニーをバックに据えた、ファゴットの柔らかいが芯のある表情豊かな音調を密度良く滑らかに描きたい。

【高宮先生】
ノルウェー出身のファゴット奏者、Dag Jensenを迎えて、2023年に東京・紀尾井ホールにて行われたライヴ音源ですね。今更ではありますが、オーケストラのサウンドは直接音ではなく、ほぼその全てがホールでの音の反射を経て私たちの耳に届きます。この作品でも紀尾井ホールのナチュラルなホール・アンビエンスをたっぷり含んだ、非常に心地よい音像が拡がります。この反響成分、即ち「ライヴ感」を、どこまで忠実に再生するか、もしくはどのように解釈して調整して再生するか、が皆様のシステムのズバリ聴きどころになると思います。まずはその音場があった上で、本作品のゲスト、Dag Jensenの表現力豊かなファゴットを堪能したいところですね、とても楽しみです。

【土方先生】
数ある音楽ジャンルの中でクラシックが課題曲に選ばれる理由のひとつは、アコースティックの質感表現が難しいからであり、本楽曲も同様に、まずはソースを歪曲なく表現する癖のない帯域バランスが求められる。また、楽曲冒頭はトッティから始まるが、そのダイナミクスや分解能によって第一印象が左右される。楽曲途中にはソリストの楽器であるファゴットが主旋律を奏でるソロパートがあり、センターの定位感と、それを取り囲む左右の楽器の分解能も聴きどころとなる。

【峯岸先生】
ウェーバーのファゴット協奏曲冒頭楽章は、古典派とロマン派の境界に位置づけられる作品でありながら、独奏ファゴットの表情豊かな旋律と、アンサンブルの緻密な対話によって、豊かな音楽的ドラマが展開される。ライブ録音ならではの緊張感と鮮やかなアーティキュレーションが、各楽器の関係性をより際立たせているのも印象的だ。特に注目したいのは、ファゴットの音像とその周囲の空間描写。センターに定位するファゴットの息遣いや微細な音色の変化をどこまで忠実に描き出せるかが、再生環境の実力を如実に物語る。さらに、アンサンブル各声部の奥行き感やステージ上での立ち位置の明確さ、ホールトーンの残響の自然さも評価の対象となる。

オプションコース 課題曲

アーティスト:ONEGRAM
アルバム: This Is Us審査トラック:Track 7 ピンクシャドウ
https://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602547420602/
解説 【岩井先生】
ブレッド&バターのカバーであり、一つ一つの楽器がクリアにまとめられた爽やかな仕上がりの楽曲。冒頭のドラムサウンドのドライながらニュートラルな質感、特にキックドラムのアタックの重量あるエアー感、スネアドラムのスナッピーが微かに揺れている余韻まで的確に再現できるかどうか。ハイハット・シンバルのオープン/クローズの動き、細やかな響きのニュアンスも重要なポイント。複雑なリズムの動きを躍動的に捉えるベースラインも密度感を持たせつつ、階調良く描き出したい。左右に違うテイクを割り振り、広がりを出したアコースティックギターの煌き感、ボーカルSakkoのチャーミングで艶良くシャープな描写も分離良くクリアに聴かせたいが、硬質になりすぎないよう、ボディを僅かに残した有機的な表現が肝要だ。メインボーカルだけでなく、コーラスの厚み、粒立ち、その位置関係もスムーズに捉えたいところである。ボーカルのバックに定位するワウペダルを用いたエレキギターとの前後感、電子ピアノであるフェンダー・ローズのアナログライクで自然な浮遊感、サックスの芯良く存在感ある描写も丁寧に引き出したい。

【高宮先生】
この楽曲はお恥ずかしながら僕がONEGRAMという東京を拠点に活動するレゲエ・バンドと共同プロデュースをして制作した楽曲です。ブレッド&バターによる70年代作品のカバーで、山下達郎さんもかつてカバーされた楽曲です。通常レゲエというジャンルの音楽の場合、太いベースが特徴的なサウンドとして語られる事が多いのですが、本作品においてはそこまでベースを重たくせずに、原曲の持つ軽快なノリを重視したサウンド・メイキングとなりました。とはいえキックのボトムエンドにはそれなりにしっかり低音も入れつつ、アタックはシャキッとさせたビートとなっています。リズム・セクションは「せーの」で録音し、バンドの持つグルーヴ感をしっかりと残しつつ、追加のギターやホーン、ボーカルを重ねていきました。聴きどころとしてはそんな彼らのグルーヴに加えて、左右に配置されたギターやドラムの金物類の定位感はもちろん、それらの粒感をしっかり再生出来ているかどうか、かと思います。

【土方先生】
イントロのキックドラムの立体感とアタック感の表現が第一印象を左右し、曲全体を通してリズム感を作り出しているため、特に重要な点だ。ギターの質感が硬質にならないよう、高音域の質感表現にも注意したい。ボーカルの質感は明瞭で、口元の動きもわかりやすい。左右に広がるバックコーラスはその広がりが特徴的だが、楽曲中盤から聞こえるサックスの音色がドライにならないように注意が必要だ。最終的には明るくポップなメロディを音楽性豊かに再生したい。

【峯岸先生】
リズム&グルーヴを軸に、ソウルやレゲエの要素を融合させた本楽曲は、再生システムの「ノリ」の出し方や、中低域の量感・分解能を確認するうえで非常に有用です。ベースラインのうねりとキックの一体感が重要で、ここがぼやけると楽曲全体のリズム感も希薄になります。ボーカルはセンター定位でやや広めの定位感を持ち、バックトラックと滑らかに溶け合うように配置されています。背景にレイヤーされたホーンや鍵盤系の装飾音は空間表現の奥行きを構成しており、左右の広がりに加えて前後の立体感も問われるポイントです。音色は高音が耳障りにならないように再生できると良いでしょう。アナログライクな質感の中にもしっかりとエッジの立ったアタック感があり、過渡応答性のチェックにも最適。特にパーカッションやギターのカッティングは、反応の遅いシステムでは曖昧になりがちで、明瞭な立ち上がりが得られているかが試されます。ジャンル特有の「揺らぎ」や粘りをどう再現するか、システム側の再生バランスとセンスが問われる一曲です。

審査員

審査員

岩井 喬 先生

岩井 喬 先生

オーディオ雑誌を中学生から愛読し、高校時代に真空管アンプの自作も開始。音楽の魅力にも目覚め、音響系専門学校に進学後、都内のレコーディングスタジオに就職する。しかしソフトよりハードが好きなことを再認識し、現場から離れることに。模索を続ける中、ゲーム会社での勤務を経た後、オーディオ誌への執筆の機会を得る。『MJ・無線と実験』『Stereo』『PROSOUND』『オーディオアクセサリー』『analog』などで音楽が生まれる現場での経験を生かしたオーディオ評論を展開。

高宮 永徹 先生

1980年代末期よりクラブDJとして活動を始める。90年代初頭には、レギュラーDJとして週6日を都内各クラブでプレイする。同時にあらゆるアーティストのリミックスやプロデュースを手掛け、音楽制作スキルを磨くとともに、人脈を広げる。1995年、満を持してインディペンデント・レーベルFlower Recordsを立上げる。これまでにReggae Disco Rockers、Jazztronik、Sunaga t experienceをはじめとした才能あるアーティスト及び、その作品を世に送り出している。

土方 久明 先生

ハイレゾやストリーミングなど、デジタルオーディオ界の第一人者。テクノロジスト集団・チームラボのコンピューター/ネットワークエンジニアを経て、ハイエンドオーディオやカーオーディオの評論家として活躍中。「管球王国」、「アナログ」「オーディオアクセサリー」、「HiVi」、「ステレオ」、「ステレオサウンド」「Jaz.in」など幅広い音楽/オーディオ誌に執筆。2024年にはイマーシブオーディオのリファレンスシステムを自宅に構築し、同分野に深い知見を持つ。元来一人のオーディオマニアであるため、購入者の視点から製品をレビューすることを信条としている。

峯岸 良行 先生

峯岸 良行 先生

prime sound studio form所属エンジニアとして活動、ミックスエンジニアとして多くのアーティストの作品に携わる。またイマーシブサウンドテクノロジーをいち早く取り入れ、映画や舞台の 3Dサウンドを制作してきた。近年はミキシングの経験を生かし、音楽スタジオの音響や音響機器の調整も行う。名古屋芸術大学非常勤講師

AV Kansai 岩元 秀明 氏

AV Kansai 岩元 秀明 氏

関西の有名ショップAV Kansaiの代表。カーオーディオ、そしてホームシアターの世界において「AV Kansai」は全国にその名を轟かせる関西圏の実力ショップである。大阪、兵庫、奈良に4店舗を展開、さらに京都店もオープンするなど今もっとも勢いのあるオーディオ専門店。

イングラフ 木村 智聡 氏

イングラフ 木村 智聡 氏

東北の有名サウンドショップであるイングラフのオーナー、カーオディオだけで無く、ホームオーディオやシアターなど広く手掛ける。カーサウンドコンテストでも連続入賞の実力派。

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